この記事の内容(9項目)
Makeで匿名Webhookを試した後、実行履歴を見ると「2 operations」と「2 credits」が並んでいました。同じ数字なので、最初は呼び方が変わっただけにも見えます。
ただ、公式ヘルプを確認すると、この二つは役割が違います。operationsはシナリオの中で行われた処理回数、creditsはその処理に対して消費する単位です。
今回は、実際に動かした匿名データ1件の履歴を起点に、無料枠を見積もるときにどちらを見ればよいか確認しました。
先に結論
- operations: モジュールがデータを処理、または新しいデータを確認した回数
- credits: Makeの機能を使うときに消費する単位
- 一般的な非AIモジュール: 基本は1 operationで1 credit
- AIや一部の高度な機能: token数などにより1 operationとcreditが同じにならない場合がある
今回の手動実行では2 operations、2 creditsでした。ただし、この結果からFreeの月1,000 creditsを「同じシナリオが必ず500回動く」と決めることはできません。入力件数と通るモジュールが変われば、1回の実行で使う数も変わります。
実際に2 operations、2 creditsだった構成
2026年9月24日、Make Freeで次の小さなシナリオを手動実行しました。
匿名JSON → Custom webhook → Router → 組み込みTools
入力は1件だけです。category=invoiceのときだけ請求書経路を通し、もう一方はFallbackにしました。外部アプリは接続せず、氏名、メールアドレス、請求金額も使っていません。
実行履歴はSuccess、1秒未満、2 operations、2 credits、129.0 Bでした。
Routerを含めると画面上の部品は三つ以上に見えますが、Makeの料金ページではRouterはcreditを数えない例外として案内されています。見た目のモジュール数だけを数えるのではなく、実行後の履歴を確認した方が確実でした。
Webhookの作成から分岐までの操作は、Makeで匿名Webhookを試した手順に分けて記録しています。
operationsは処理されたbundle数で増える
Make公式では、operationを「モジュールがデータを処理、または確認する1回の実行」と説明しています。
ここで気をつけたいのがbundleです。bundleはメール1件、連絡先1件、ファイル1件のようなデータのまとまりです。同じモジュールでも、1件を処理したときと10件を処理したときではoperationsが変わります。
例えば、1回の起動で複数の問い合わせを後段へ流す構成なら、「シナリオを1回動かしたから1 operation」ではありません。通ったモジュールと処理したbundleの数を見ます。
そのため、月の実行回数だけで無料枠を見積もるとずれます。最低でも次の三つを分けます。
- 何件のデータを受け取るか
- 1件がいくつのモジュールを通るか
- 分岐後にどの経路を通るか
creditsは請求と利用枠を見るための数字
Makeでは2025年8月から、請求の単位としてcreditsが使われています。Freeは期限なしで、月1,000 creditsです。
一般的な非AIアプリでは、1 operationが1 creditです。今回も2対2でした。一方、MakeのAI機能や一部の高度な機能は、operationsだけでなくtoken数、ファイルサイズ、ページ数などでcreditが変わる場合があります。
つまり、operationsは「何が何回動いたか」を調べる数字、creditsは「利用枠をどれだけ使ったか」を見る数字、と分けると理解しやすくなります。
外部のAIサービスを接続する場合は、Make側のcreditsに加えて、AI提供元のtoken料金が別にかかる構成もあります。無料枠を調べるときは、Makeの画面だけで費用全体を判断しない方が安全です。
月1,000 creditsで足りるかを試す手順
本番の件数をいきなり掛け算する前に、匿名データを1件だけ流します。
- 本番と同じモジュール構成を、外部送信なしで作る
- 代表的な入力を匿名化して1件だけ手動実行する
- 履歴でSuccess、operations、creditsを確認する
- 通常経路と例外経路を分けて記録する
- 1日または1か月の想定件数を掛ける
仮に通常経路が2 creditsでも、エラー時の再実行、検索結果が複数件返る処理、複数bundleの反復まで同じとは限りません。最小実行の数字は、上限の見積りではなく、計算を始めるための基準として使います。
新着が少なくても、定期確認の回数は別に数える
月に届く問い合わせが少なくても、「新着があるか」を繰り返し調べる構成は確認分も見積りの対象です。一定間隔で接続先を調べる方式を、ポーリングと呼びます。
Make公式のoperationsの説明では、データの処理だけでなく、新しいデータの確認もoperationに含まれます。ただし、すべての確認が同じcreditsを使うわけではありません。使うモジュールの仕様と、実行履歴を照らし合わせてください。
★例えば、15分ごとに24時間、30日間、新着を確認する予定なら、確認回数の計算は次のとおりです。
60 ÷ 15 × 24 × 30 = 2,880回
★さらに「確認1回で1 credit使う」と仮定すると、確認だけで2,880 creditsです。Freeの月1,000 creditsを超える試算ですが、Makeで月間稼働を試した結果ではありません。全モジュールに1 creditを当てはめる計算でもありません。
自分の予定を書き込むメモ
定期確認型の処理なら、次を埋めると確認分と後段処理を分けられます。
使う確認モジュール:____
確認間隔:__分/1日の稼働時間:__時間/月の稼働日:__日
予定する確認回数:60 ÷ 間隔 × 稼働時間 × 稼働日 = __回
確認部分の消費:__credits/回(モジュールの仕様・履歴で確認)
★確認分の試算:予定する確認回数 × 確認部分の消費 = __credits
月に後段へ渡す予定件数:__件
通常経路で1件を処理する消費:__credits(確認部分を除いた実測値)
★後段分の試算:予定件数 × 1件の処理消費 = __credits
★ここまでの小計:確認分 + 後段分 = __credits
小計に含めていない処理・例外:____
このサイトで9月24日に確認した2 creditsは、匿名Webhookから組み込みToolsまでを手動で1回動かした合計です。確認だけの消費でも、上のメモの「確認部分を除いた実測値」でもありません。そのままどちらかの欄へ入れず、自分の構成で分けて測ります。
分岐や複数件のデータで経路が変わるなら、経路ごとに後段分を計算してください。AI処理、再実行、例外経路は、測っていなければこの小計には含めません。未計上があるうちは、月1,000 credits以内に収まるという判断は保留です。
データ到着で起動するWebhookなどには、上の定期確認回数の式をそのまま使いません。Webhookなら安くなると決めず、実際に動く処理と消費を見る必要があります。
小計の大半が定期確認なら、最初に見直すのは有料プランではなく、必要な確認間隔と稼働時間です。夜間も確認が必要かを決めてから、匿名データで履歴を確かめてください。
Freeで試しやすい構成、先に有料枠を確認したい構成
月1,000 creditsの範囲を確認しやすいのは、入力件数が少なく、通る経路が短く、AIや大量ファイルを使わない構成です。
一方、次のような処理は、無料枠だけを前提にしない方がよいと思います。
- 1回の起動で多くのデータを反復処理する
- 複数の外部アプリへ書き込む
- AIモジュールで長い文章やファイルを扱う
- 失敗時に自動再実行する
- 停止すると業務が滞る処理を常時動かす
GASとMakeのどちらへ置くか迷う場合は、GASとMakeを分けた5つの判断軸も合わせて確認できます。
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登録後は外部アプリをつなぐ前に、匿名データ1件だけを手動実行し、履歴のoperationsとcreditsを並べて見てください。同じ数字なら、どのモジュールがその2件を使ったかまで説明できる状態にすると、月の利用量を見積もりやすくなります。
出典・関連資料
- Make Help Center「Credits & operations」(確認日: 2026-09-28)
- Make Help Center「Operations」(確認日: 2026-10-18)
- Make Help Center「Credits」(確認日: 2026-10-18)
- Make Help Center「Scenario history」(確認日: 2026-09-28)
- Make公式料金ページ(確認日: 2026-09-28)
この記事の確認情報
最終確認日:2026年9月28日
確認に使ったもの
- Make Freeで匿名WebhookをRouterへ通した手動実行
- Success、1秒未満、2 operations、2 credits、129.0 Bの実行履歴
参照した公式情報
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