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自作したバックオフィス用のスプレッドシートには、説明したい機能がいくつもありました。見積りと請求の保存、PDF作成、入金管理、月次集計。最初の販売ページ案には、10枚のシートや細かな機能をまとめて入れていました。

ただ、その文章をそのまま営業資料へ移すと、作った側の説明ばかりが続きます。読む人が知りたいのは、機能の数より「自分の仕事に合うか」「どこまで任せられるか」「何を確認してから使うか」です。

そこで今回は、デザインを作る前に説明の順番を6枚へ分けました。AIで資料の見た目を作る場合も、この順番まで先に決めておくと、機能一覧をきれいに並べただけの資料になりにくいと思います。

先に結論

営業資料は、機能ごとではなく、読む人が判断する順番で分けます。今回の自作ツールなら次の6枚です。

枚数 読む人が確認すること 入れる内容
1 自分の困りごとか 見積り、請求、入金確認が別々になっている状態
2 誰に何ができるか ひとりで仕事をする人向けに、一つの流れへまとめる
3 どう動くか 入力、保存、変換、PDF、入金、集計の順番
4 自分の条件に合うか できることと、明細数や通貨などの制限
5 どこまで確認済みか 作成済みのコード、静的確認、未完了の実機テスト
6 次に何をするか 手順とテスト状況を確認してから判断する

先に6枚の役割を決め、その後で文章、図、色を足します。順番を逆にすると、見栄えは整っても判断材料が抜けやすくなりました。

元の説明は、作ったものの順に並んでいた

私が作ったのは、GoogleスプレッドシートとGASで見積りから月次集計までを扱うツールです。内部の説明には、設定、顧客マスタ、品目マスタ、入力フォーム、見積一覧、請求一覧、入金管理、月次ダッシュボード、見積書、請求書という10枚のシートを書いていました。

これは仕様を確認するには必要です。ただ、最初のページで10枚を見せても、読む人は自分が何を楽にできるのかをまだ判断できません。

そこで、作った順ではなく、読む人の疑問が出る順に並べ直しました。

1枚目は、機能ではなく今の作業

最初に置くのは「見積書は文書ファイル、請求書は別の表、入金確認は手作業」のような、対象になる仕事です。

ここでは、実際の利用者がそう感じたとは書きません。このツールを設計するときに対象とした業務の状態として示します。自分が解決したかった作業と、購入者の実体験は分けておく必要があるからです。

1枚目を読んだ時点で自分の仕事と違うなら、その人は先へ進まなくて構いません。対象を広げるより、合わない人が早く判断できる資料のほうが親切です。

2枚目は、対象と変化を一文にする

次に「Googleスプレッドシートで事務を管理したい個人事業主が、見積り、請求、入金確認を一つの流れで扱うためのツール」と置きました。

この段階では、時短の数字を入れていません。実機で測っていない「15分で導入」「作業時間がゼロ」といった表現は、説明を強く見せても根拠にはなりません。

対象、扱う仕事、変わる範囲を一文にできれば、後のページに何を残すかも決めやすくなります。

3枚目は、操作の流れを見せる

機能名を個別に並べる代わりに、使う順番を一本につなげます。

入力フォーム
  ↓
見積り・請求を一覧へ保存
  ↓
見積りを請求へ変換
  ↓
PDFを保存
  ↓
入金日を記録
  ↓
月次ダッシュボードを更新

この形なら、10枚のシート名を覚えなくても、どの仕事をどこまで扱うのかが分かります。画面写真を足す場合も、この流れのどこを示す写真なのか決めてから選べます。

4枚目は、制限も同じ場所に置く

営業資料では、できることだけを前に出したくなります。ただ、合わない条件を後から知ると、読む人は最初から判断をやり直すことになります。

今回のツールには、次のような制限があります。

  • 明細は最大10行
  • 通貨は日本円のみ
  • 月次表示は直近36か月まで
  • 複数人が同時に操作する場合の排他制御は未実装
  • PDFを作り直すと、同名ファイルが保存先に追加される
  • 税務や会計上の判断を代行するものではない

これは小さな注意書きへ追いやるより、対応範囲と一緒に見せたほうが比較しやすい情報です。制限が合わない人には、別の方法を選ぶ理由にもなります。

5枚目は、証拠と未実施を分ける

現在、10個のGASファイルと導入手順、29項目の実機テスト表まで作っています。コード同士のつながりは通して確認し、途中で見つかったデータ不整合も修正しました。

一方、Googleスプレッドシート上で29項目を実行する確認は終わっていません。そのため、資料でも「実機テスト済み」「すぐ使える」とは書けません。

作成済みのもの、確認したこと、まだ確認していないこと。この三つを分けると、強い言葉を足さなくても現在地が伝わります。スクリーンショットも、実機テストを終えてから実際の画面を撮る予定です。

6枚目は、いきなり購入を求めない

最後の行動は、商品の状態に合わせます。今回なら、まず導入手順、対応範囲、テスト状況を確認してもらう順番です。

実機テストが終わっていない状態で購入だけを強く促すと、資料の前半で正直に示した内容とつながりません。確認が済んだ後に、試用、相談、購入のどれを置くか決めればよいと考えています。

MiriCanvasを候補にするときの確認点

MiriCanvasの公式案内では、テーマや指示、ページ数を指定してAIプレゼンテーションの下書きを作り、デザインと内容を編集する流れが紹介されています。作成後はPNG、JPG、PDF、PPTX形式でダウンロードできます。

私はMiriCanvasで今回の6枚を作成しておらず、操作のしやすさ、生成品質、作業時間は評価していません。ここで確認したのは、2026年9月11日時点の公式公開情報です。

PowerPointで続きを編集する場合は、使ったフォントを端末へ入れる必要がある場合があります。また、ダウンロードしたPPTを商用利用できる一方で、MiriCanvasの素材やテンプレートを取り出して別のデザインへ使ったり、編集可能なテンプレートとして再配布・販売したりしないよう、公式ヘルプの条件を先に確認してください。自分で追加する画像やロゴの権利確認も必要です。

AIへ渡すなら、文章より先に役割を指定する

6枚の骨組みができたら、AIには次のような形で渡せます。

個人事業主向けの6枚の営業資料を作ります。

【読む人】
Googleスプレッドシートで見積り・請求・入金を管理している人

【読後に判断してほしいこと】
自分の業務と対応範囲が合うか

【各ページの役割】
1. 対象になる現在の作業
2. 対象者と、扱える仕事
3. 入力から月次集計までの流れ
4. 対応範囲と制限
5. 作成済みの証拠と未実施の確認事項
6. 次に確認すること

【使ってよい事実】
ここに仕様書と確認記録から抜き出した事実を入れる

【使わない表現】
実測していない時間短縮、利用者の感想、完全自動、必ず

【出力】
各ページの見出し、本文80字以内、図にする要素

「いい感じの営業資料にして」だけでは、AIが足りない前提を補うことがあります。読む人、判断してほしいこと、使ってよい事実、禁止する主張まで渡せば、下書きの確認箇所を減らせます。

まずは、6枚の見出しだけを書く

資料作成ツールを開く前に、紙やテキストへ6枚の見出しだけ書いてみてください。それぞれが「機能」ではなく「読む人の疑問」に答えているかを確認します。

文章が増えすぎたら、AIに書かせる前に用意したい3つの材料も使えます。仕事の流れ自体を整理したい場合は、AI・GAS・外注を請求業務の5工程で分けた記事から始めると、資料に残す範囲を決めやすくなります。

この記事の確認情報

最終確認日:2026年9月11日

確認に使ったもの

  • 自作したバックオフィス用GASの仕様書、販売説明、既知の制限
  • 販売前に実行する29項目の実機テスト表と、未実施であることの記録

参照した公式情報

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