自作した請求管理シートの月次表には、「請求額」「入金額」「未収額」という列があります。コードを読み直すと、この「入金額」は銀行へお金が入った月ではなく、請求書を出した月にまとめる設計でした。

たとえば、9月に出した請求の代金が10月に入った場合。9月分の請求がどこまで回収できたかを見るなら9月へ、10月に受け取った金額を見るなら10月へ分けたい。同じ入金でも、見たいことによって月の区切りが変わります。

今回は自作コードと、Googleへ接続しない模擬テストで確かめた集計の話です。Googleスプレッドシート上の表示や実際の銀行明細との照合は実機未テスト。税務上の売上計上月や仕訳を決めるものでもありません。

月次表を見る前に、「その月に出した請求の回収状況」と「その月に受け取ったお金」のどちらを知りたいか、分けておくと数字を読み違えにくくなります。

9月の請求を10月に受け取ると、どこへ入るか

模擬テストでは、架空の請求を1件用意しました。請求日は2026年9月10日、請求額は12,000円、入金日は10月5日。状態は「入金済み」です。

自作の集計処理へ渡すと、9月の行へ請求額12,000円、入金額12,000円、未収額0円が出ました。この1件だけでは、10月の行は作られません。

誤って前月へ入ったのではなく、この表が「9月に出した請求のうち、入金済みにした金額」を数えているためです。入金日だけを11月に変えても、9月の集計は変わりませんでした。

ここで、9月の「入金額」を9月の銀行明細と比べても、同じ金額になるとは限りません。表の年月と、銀行明細の日付は、まず意味を揃える必要があります。

回収状況を見る表と、入金の月を見る表を分ける

私の自作表で追えるのは、発行した請求の回収状況です。どの月に出した請求が残っているかを見るため、請求日の年月で分けています。

一方、「10月に実際いくら入ったか」を知りたいなら、10月の入金日と実際に受け取った金額を確認する別の集計が必要です。請求額をそのまま入金額として使わず、元の明細へ戻ります。

知りたいこと 月を分ける日付 確認する金額
9月に出した請求がどこまで回収できたか 請求日 請求ごとの回収状況
10月に受け取ったお金はいくらか 入金日 銀行明細などの実入金額

自作表の「入金額」は、前者のうち入金済みとした請求額です。実入金額を個別に入力して合算する欄はありません。

一部だけ支払われた請求や、複数の請求がまとめて振り込まれた取引を、この単純な状態だけで表そうとはしません。請求側の記録と実際の入金を、どの情報で結び付けるかを別に決めます。

「入金済み」の表示も、元明細の代わりにはならない

この集計処理が見ているのは、請求一覧の「入金済み」という状態です。銀行へ問い合わせて確認する仕組みではありません。

模擬テストでは、入金日が空欄でも状態が「入金済み」なら、請求額が集計に入りました。反対に、入金日を入れても状態を「未入金」にしたデータは、未収側へ残りました。

これは普段の入力手順でその状態が作られる、と確認したものではありません。集計処理だけを試すと、日付と状態を突き合わせていない、という範囲の確認です。

使っている表でも、集計を更新する前に、日付と状態が矛盾していないか見てください。表示を「入金済み」に変えることと、元明細を確認し終えることは分けて残します。

合計を直す前に、一つの取引を追う

数字が合わないとき、合計だけを書き換えると、翌月に同じ迷いが残ります。まず追うのは、月をまたいだ取引一つだけ。

知りたい数字:請求月ごとの回収状況/入金月ごとの実入金
対象の請求番号:
請求日と請求額:
実際の入金日と入金額:
確認した元明細:
月次表が使っている日付:
月次表が使っている金額・状態:
その取引が集計された月:
説明できない差と、保留する確認:

自作の処理では、請求番号や日付が欠けた行など、月次集計へ入らないデータもありました。合計に出てこないことを、取引が存在しないことと同じには扱いません。

表を作り直す前に、対象の行が集計へ入る条件も確認してください。差の原因が月の区分なのか、入力不足なのかで、直す場所が変わります。

記帳まで必要なら、月次表とは担当を分ける

この自作シートは、請求書を出し、入金状況を追うためのものです。銀行明細の取得、仕訳、申告まで終える道具ではありません。

月次表に何を残し、会計ソフトへ何を渡すか迷う場合は、請求管理シートと会計ソフトの担当範囲を確認できます。請求・入金・記帳を一つの数字で済ませないための分け方です。

銀行やカードの明細を取り込む段階なら、口座連携前に対象と期間・境界を決める手順へ。連携すれば、この自作表と自動で一致するという意味ではありません。

まずは月をまたいで入った代金を一つ選び、その取引が月次表の何月へ入っているかを見てください。その月を選んだ理由まで説明できれば、合計を直す前に確認する場所が決まります。

確認した範囲

一次材料は自作GASの月次集計処理です。発行月と入金月が違うデータ、入金日の変更、未入金、日付と状態の不一致、空欄・文字列、複数月を模擬テストしました。

Google上の数式や書式、実データの取込、銀行明細との一致、時間短縮は検証していません。ほかの管理シートや会計ソフトが同じ基準で集計するとも限らないため、利用中の表の仕様に合わせて確認してください。

この記事の確認情報

最終確認日:2026年10月7日

確認に使ったもの

  • 自作GAS月次処理は発行日と入金済み状態で請求額を集計。入金日は使わない
  • Googleへ接続しない実ソース模擬7テスト。Google実機・銀行明細照合は未テスト

参照した公式情報

リンクは新しいタブで開きます。